この過去問はJavaScriptが必要です。ブラウザの設定等で利用できるようにして下さい。
第1問(H27)
 以下の資料に基づいて、今期の売上原価として最も適切なものを下記の解答群か
ら選べ。

【資 料】
  期首商品棚卸高    120,000円
  当期商品純仕入高   650,000円
  期末帳簿棚卸数量    1,300個(原価@100円)
  期末実地棚卸数量    1,000個
  棚卸減耗損は売上原価とする。

[解答群]
 ア 610,000円
 イ 640,000円
 ウ 670,000円
 エ 700,000円
第2問(H27)
 本支店会計において本店集中計算制度を採用している場合、A支店からB支店
へ現金200,000円を送付したときのB支店の仕訳として、最も適切なものはどれ
か。

 ア (借)B支店 200,000円  (貸)A支店 200,000円
 イ (借)現 金 200,000円  (貸)A支店 200,000円
 ウ (借)現 金 200,000円  (貸)B支店 200,000円
 エ (借)現 金 200,000円  (貸)本 店 200,000円
第3問(H27)
 決算日現在の当店の当座預金勘定の残高は 339,000円であったが、銀行から受け
取った残高証明書と一致しなかったので、原因を調査したところ、次の(1)〜(3)の事
実が判明した。

(1) 福島商店に仕入代金として振り出した小切手50,000円が、決算日現在では銀
 行に未呈示であった。

(2) 得意先宮城商店から売掛金の支払いとして当座預金口座に71,000円が振り込
 まれていたが、決算日までに通知が届いていなかった。

(3) 販売手数料34,000円の入金を43,000円と誤って記帳していた。

  このとき、当座預金の残高として最も適切なものはどれか。

 ア 351,000円
 イ 401,000円
 ウ 409,000円
 エ 419,000円
第4問(H27)
 株主総会の決議により、その他資本剰余金を取り崩して600,000円配当すること
にした。なお、資本金は4,000,000円、準備金の合計は950,000円である。このと
き積み立てるべき準備金の種類と金額の組み合わせとして、最も適切なものを下記
の解答群から選べ。

【準備金の種類】
 a 資本準備金
 b 利益準備金

【金額】
 c 50,000円
 d 60,000円

[解答群]
 ア aとc
 イ aとd
 ウ bとc
 エ bとd
第5問(H27)
 次の仕訳の取引として最も適切なものを下記の解答群から選べ。

    (借)仕  入 500,000 (貸)支払手形 500,000

[解答群]
 ア 現金500,000円を約束手形を振り出して借り入れ、この現金で商品500,000
  円を仕入れた。
 イ 商品500,000円を仕入れ、為替手形を振り出し、得意先の引き受けを得て仕
  入先に渡した。
 ウ 商品500,000円を仕入れ、代金として自己宛為替手形を振り出した。
 エ 商品500,000円を仕入れ、代金は掛けとした。

第6問(H27)
 原価計算に関する記述として最も適切なものはどれか。

 ア 原価計算における総原価とは、製造原価を意味する。
 イ 原価計算は、財務諸表を作成する目的のためだけに行う。
 ウ 原価計算は、製造業にのみ必要とされる計算手続きである。
 エ 材料費・労務費・経費の分類は、財務会計における費用の発生を基礎とする分
  類である。
第7問(H27)
 次の資料は、工場の20X1年8月分のデータである。このとき、製造指図書
#123の製造原価として最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、すべて当
月に製造を開始した。

【資 料】
 (1) 製造直接費
   製造指図書  材料消費量  材料単価  直接作業時間  賃 率
    #121     650 Kg  @110 円/kg    90 時間  1,000 円/時
    #122     750 Kg  @110 円/kg   100 時間  1,000 円/時
    #123    1,000 Kg  @110 円/kg   110 時間  1,000 円/時
 (2) 製造間接費
    実際発生額:90,000 円
 (3) 製造間接費は直接作業時間を配賦基準として各製品に配賦する。

[解答群]
 ア 212,500 円
 イ 220,300 円
 ウ 253,000 円
 エ 262,500 円
第8問(H27)
 販売予算が以下のとおり編成されていたとする。いま、第2四半期(Q2)の実際
販売量が1,100個、販売価格が99,000円であったとする。数量差異と価格差異の
組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

8問 図

[解答群]
 ア 数量差異900万円(不利差異)と価格差異210万円(不利差異)
 イ 数量差異1,000万円(不利差異)と価格差異110万円(不利差異)
 ウ 数量差異1,100万円(不利差異)と価格差異10万円(不利差異)
 エ 数量差異1,200万円(不利差異)と価格差異90万円(有利差異)

第9問(H27)
 キャッシュフローの減少額として最も適切なものはどれか。

 ア 減価償却費
 イ 仕入債務の増加
 ウ 棚卸資産の増加
 エ 長期借入金の増加
第10問(H27)
 前期と今期の損益計算書は次のように要約される。下記の設問に答えよ。

10問 図

(設問1)
 今期の損益分岐点売上高として最も適切なものはどれか。

 ア 12,000 千円
 イ 16,400 千円
 ウ 18,000 千円
 エ 20,000 千円
(設問2)
 収益性に関する記述として最も適切なものはどれか。

 ア 損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、固定費の増加による。
 イ 損益分岐点比率が前期よりも悪化したのは、変動費率の低下による。
 ウ 損益分岐点比率が前期よりも改善されたのは、固定費の増加による。
 エ 損益分岐点比率が前期よりも改善されたのは、変動費率の低下による。
第11問(H27)
 次の貸借対照表と損益計算書について、下記の設問に答えよ。

11問 図

(設問1)
 総資産回転率として最も適切なものはどれか。

 ア 0.68 回
 イ 0.87 回
 ウ 1.25 回
 エ 1.47 回

(設問2)
 インタレスト・カバレッジ・レシオとして最も適切なものはどれか。

 ア 13.3 %
 イ 20.2 %
 ウ 13.3 倍
 エ 20.2 倍

第12問(H27)
 A社は、株主に対する利益還元政策を行うこととした。利益還元政策として、
最も不適切なものはどれか。なお、A社は十分な現金を所有しており、財務的破
綻について考慮する必要はない。

 ア 株式の分割
 イ 記念配当の実施
 ウ 自己株式の取得
 エ 普通配当の増配
第13問(H27)
 MM理論に基づく最適資本構成に関する以下の記述について、下記の設問に答
えよ。

 MM理論の主張によると、完全な資本市場の下では、企業の資本構成は企業価
値に影響を与えない。しかし、現実の資本市場は完全な資本市場ではない。そこ
で、完全な資本市場の条件のうち、法人税が存在しないという仮定を緩め、法人税
の存在を許容すると、負債の増加は□ A □を通じて企業価値を□ B □こと
になる。この条件下では、負債比率が□ C □の場合において企業価値が最大と
なる。
 一方で、負債比率が高まると、□ D □も高まることから、債権者も株主も
□ E □リターンを求めるようになる。結果として、□ A □と□ D □の
□ F □を考慮して最適資本構成を検討する必要がある。

(設問1)
 記述中の空欄A〜Cにあてはまる語句の組み合わせとして最も適切なものはど
れか。

 ア A:支払利息の増加による株主価値の低下  B:高める  C:0 %
 イ A:支払利息の増加による株主価値の低下  B:低める  C:100 %
 ウ A:節税効果               B:高める  C:100 %
 エ A:節税効果               B:低める  C:0 %
(設問2)
 記述中の空欄D〜Fにあてはまる語句の組み合わせとして最も適切なものはど
れか。

 ア D:債務不履行(デフォルト)リスク  E:より高い  F:トレードオフ
 イ D:債務不履行(デフォルト)リスク  E:より低い  F:相乗効果
 ウ D:財務レバレッジ         E:より高い  F:相乗効果
 エ D:財務レバレッジ         E:より低い  F:トレードオフ

第14問(H27)
 以下のB社の資料に基づいて加重平均資本コストを計算した値として、最も適
切なものを下記の解答群から選べ。なお、B社は常に十分な利益を上げている。

    株主資本(自己資本)コスト    10 %
    他人資本コスト          5 %
    限界税率            40 %
    負債の簿価          600 百万円
    負債の時価          600 百万円
    株主資本の簿価       1,000 百万円
    株主資本の時価       1,400 百万円

[解答群]
 ア 7 %
 イ 7.375 %
 ウ 7.6 %
 エ 7.9 %
第15問(H27)
 C社は、取引先に対して貸付けを行っている。当該貸付金は、以下のようなキャ
ッシュフローをもたらす予定である。現在価値の計算について、下記の設問に答え
よ。なお、現行の会計基準との整合性を考慮する必要はない。

 @ 元本は100万円、貸付日は20X1年4月1日、貸付期間は4年である。
 A 利息として、20X2年から20X5年までの毎年3月31日に6万円が支払われ
  る。
 B 満期日の20X5年3月31日には元本の100万円が返済される。

(設問1)
 この貸付金の、貸付日時点の現在価値として最も適切なものはどれか。なお、
割引率は6%とする。

 ア  792,000 円
 イ  982,200 円
 ウ 1,000,000 円
 エ 1,240,000 円
(設問2)
 貸付けを行っている取引先の財政状態が悪化し、元本の一部が回収不能となる
可能性が高まっていることが確認された。このとき、現在価値の計算は(設問1)
と比べてどのように変化するか、最も適切なものを選べ。

 ア 割引率が高くなるため、現在価値は大きくなる。
 イ 割引率が高くなるため、現在価値は小きくなる。
 ウ 割引率が低くなるため、現在価値は大きくなる。
 エ 割引率が低くなるため、現在価値は小きくなる。
第16問(H27)
 次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

 D社は、4つの投資案(@〜C)の採否について検討している。同社では、投資
案の採否を正味現在価値法(NPV法)に基づいて判断している。いずれの投資案も、
経済命数は3年である。
 4つの投資案の初期投資額および第1期末から第3期末に生じるキャッシュフロ
ーは、以下の表のとおり予測されている。初期投資は第1期首に行われる。なお、
法人税は存在せず、割引率は8%とする。

16問 図
(設問1)
 投資案AのNPV(空欄A)および投資案BのNPV(空欄B)にあてはまる金額の
組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、NPVの計
算にあたっては、以下の表を用いること。

16問1 図

[解答群]
 ア A:22 百万円  B:30 百万円
 イ A:33 百万円  B:30 百万円
 ウ A:33 百万円  B:46 百万円
 エ A:36 百万円  B:30 百万円
 オ A:36 百万円  B:46 百万円
(設問2)
 4つの投資案は相互に独立しており、D社は複数の投資案を採択することが
可能である。しかし、資金の制約があり、初期投資額の上限は380百万円であ
る。このとき、採択すべき投資案の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
 なお、D社は他の投資案を有しておらず、380百万円のうち初期投資に使用さ
れなかった残額から追加のキャッシュフローは生じない。

 ア 投資案@、投資案A、および投資案B
 イ 投資案@、投資案A、および投資案C
 ウ 投資案Aおよび投資案B
 エ 投資案Aおよび投資案C
 オ 投資案Bおよび投資案C
第17問(H27)
 次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

 E社は、2つのプロジェクト(プロジェクトAおよびプロジェクトB)の採否に
ついて検討している。両プロジェクトの収益率は、今夏の気候にのみ依存すること
が分かっており、気候ごとの予想収益率は以下の表のとおりである。なお、この予
想収益率は投資額にかかわらず一定である。また、E社は、今夏の気候について、
猛暑になる確率が40%、例年並みである確率が40%、冷夏になる確率が20%と
予想している。

17問 図

(設問1)
 プロジェクトAに全額投資したと仮定する。当該プロジェクトから得られる
予想収益率の期待値および標準偏差の組み合わせとして、最も適切なものはどれ
か。

 ア 期待値:1%  標準偏差: 3.4 %
 イ 期待値:1%  標準偏差:11.8 %
 ウ 期待値:2%  標準偏差: 3.3 %
 エ 期待値:2%  標準偏差:10.8 %
(設問2)
 2つのプロジェクトに関する記述として最も適切なものはどれか。

 ア 2つのプロジェクトに半額ずつ投資することで、どちらかのプロジェクトに
  全額投資した場合よりもリスクが低減される。
 イ 2つのプロジェクトの予想収益率の相関係数は0以上1未満となる。
 ウ プロジェクトAのリスクのほうがプロジェクトBのリスクよりも大きい。
 エ プロジェクトBの期待収益率は負である。

第18問(H27)
 資本資産評価モデル(CAPM)に関する記述として最も適切なものはどれか。

 ア βが0以上1未満である証券の期待収益率は、無リスク資産の利子率よりも低
  い。
 イ βがゼロである証券の期待収益率はゼロである。
 ウ 均衡状態においては、すべての投資家が、危険資産として市場ポートフォリオ
  を所有する。
 エ 市場ポートフォリオの期待収益率は、市場リスクプレミアムと呼ばれる。
第19問(H27)
 ポートフォリオ理論におけるリスクに関する記述として最も適切なものはどれ
か。

 ア 安全資産とは、リスクがなく、期待収益率がゼロである資産のことである。
 イ 収益率が完全な正の相関を有する2つの株式へ分散投資しても、リスク分散効
  果は得られない。
 ウ 同一企業の社債と株式への投資を比較すると、リスクが高いのは社債への投資
  である。
 エ 分散投資によって、リスクをゼロにすることができる。