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第1問(R2)
 下図は、日本、米国、ユーロ圏における政策金利の推移を示している。
 図中のa〜cに該当する国・地域の組み合わせとして、最も適切なものを下記の
解答群から選べ。

mon1
[解答群]
ア a:日本    b:米国    c:ユーロ圏
イ a:日本    b:ユーロ圏  c:米国
ウ a:ユーロ圏  b:日本    c:米国
エ a:ユーロ圏  b:米国    c:日本

第2問(R2)
 下表は、2019年における日本の貿易相手国上位5か国(地域を含む)を示してい
る。
 表中の空欄A〜Cに入る国の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群
から選べ。

mon2
[解答群]
ア A:中国  B:韓国  C:米国
イ A:中国  B:米国  C:韓国
ウ A:米国  B:韓国  C:中国
エ A:米国  B:中国  C:韓国

第3問(R2)
 国民経済計算の概念として、最も適切なものはどれか。

ア 国内総生産は、各生産段階で生み出される産出額の経済全体における総額であ
 る。
イ 中間投入には、減価償却費や人件費を含まない。
ウ 名目国内総生産は、実質国内総生産をGDPデフレーターで除したものに等し
 い。
エ 名目国内総生産は、名目国民総所得に海外からの所得の純受取を加算したもの
 に等しい。

第4問(R2)
 下図は、均衡GDPの決定を説明する貯蓄・投資図である。
 消費Cは次のようなケインズ型の消費関数によって表されるとする。

    C=C0+cY
   (Y:所得、C:消費、C0:基礎消費、c:限界消費性向(0<cく1))
 また、Iは投資、Sは貯蓄であり、S=Y−Cである。
 この図に基づいて、下記の設問に答えよ。
mon4
(設問1)
 この図に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア GDPがY0にあるとき、総需要=総供給、投資=貯蓄である。
イ GDPがY1にあるとき、総審要<総供給、投資>貯蓄である。
ウ GDPがY1にあるとき、総需要>総供給、投資<貯蓄である。
エ GDPがY2にあるとき、総需要<総供給、投資>貯蓄である。
オ GDPがY2にあるとき、総需要>総供給、投資<貯蓄である。
(設問2)
 人々の節約志向が高まって、貯蓄意欲が上昇したとする。このときの消費と
GDPの変化に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 消費が減少し、GDPも減少する。
イ 消費が減少し、GDPが増加する。
ウ 消費が増加し、GDPが減少する。
エ 消費が増加し、GDPも増加する。

第5問(R2)
 下図は、45度線図である。ADは総需要、Y0は完全雇用GDP、Y1は現在の均
衡GDPである。この経済では、完全雇用GDPを実現するための総需要が不足し
ている。この総需要の不足分は「デフレ・ギャップ」と呼ばれる。
 下図において「デフレ・ギャップ」の大きさとして、最も適切なものを下記の解答
群から選べ。
mon5
[解答群]
ア AE
イ BC
ウ BE
エ CE

第6問(R2)
 下図は、IS曲線とLM曲線を描いたものである。この図に基づいて、下記の設
問に答えよ。

mon6

(設問1)
 IS曲線が垂直になる例として、最も適切なものはどれか。

ア 貨幣需要の利子弾力性がゼロである。
イ 貨幣需要の利子弾力性が無限大である。
ウ 投資需要の利子弾力性がゼロである。
エ 投資需要の利子弾力性が無限大である。
(設問2)
 IS曲線が垂直であるときの財政政策と金融政策の効果に関する記述として、
最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a 金融緩和政策は、LM曲線を右方にシフトさせる。これによって利子率が低
 下するが、投資が増加しないため、GDPは増加しない。
b 金融緩和政策は、LM曲線を右方にシフトさせる。これによって利子率が低
 下し、投資が増加するため、GDPは増加する。
c 政府支出の増加は、IS曲線を右方にシフトさせる。このとき、利子率は上
 昇するが、クラウディング・アウトは発生せず、GDPは増加する。
d 政府支出の増加は、IS曲線を右方にシフトさせる。このとき、利子率が上
 昇し、投資が減少するが、GDPは増加する。

[解答群]
ア aとc
イ aとd
ウ bとc
エ bとd

第7問(R2)
 トービンのqに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 企業の株価総額と現存の資本の買い替え費用の総額が等しいとき、企業は新規
 の投資を増やす。
イ 企業の市場価値が資本の再取得価格を下回るとき、企業は新規の投資を実行す
 る。
ウ 企業の市場価値と投資費用が等しいとき、企業は新規の投資を増やす。
エ 資本投資の予想収益が投資費用よりも大きいとき、企業は新規の投資を実行す
 る。

第8問(R2)
 失業に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 完全失業率は、完全失業者が20歳以上の労働力人口に占める割合である。
イ 構造的失業は、賃金が伸縮的であれば発生しない。
ウ 循環的失業は、総供給の不足によって生じる。
エ 摩擦的失業は、労働市場が正常に機能していても発生する。

第9問(R2)
 価格や賃金の硬直性に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の
解答群から選べ。

a SNSを利用したクーポンは、メニュー・コストを引き下げるため、価格の硬
 直性の要因となる。
b 企業が優秀な人材を確保するために効率賃金の水準で賃金を支払うことは、賃
 金の下方硬直性の要因となる。
c 消費者の属性に応じて多様な価格設定を用意することは、メニュー・コストを
 引き上げるため、価格の硬直性の要因となる。
d 名目賃金よりも価格が下方硬直的であることは、実質賃金の下方硬直性の要因
 となる。

[解答群]
ア aとb
イ aとd
ウ bとc
エ cとd

第10問(R2)
 貨幣供給に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から
選べ。

a 家計が現金の保有性向を高め、現金・預金比率が大きくなると、貨幣乗数は大
 きくなる。
b 家計が現金の保有性向を高め、現金・預金比率が大きくなると、貨幣乗数は小
 さくなる。
c 日本銀行による債券の売りオペレーションは、マネタリー・ベースを増加させ
 る。
d 日本銀行による債券の買いオペレーションは、マネタリー・ベースを増加させ
 る。

[解答群]
ア aとc
イ aとd
ウ bとc
エ bとd

第11問(R2)
 グローバル化の進展には、資本移動と為替レート制度が重要である。ここでは、
マンデル=フレミング・モデルの完全資本移動かつ小国のケースを考える。
 変動為替レート制下での財政政策と金融政策の効果に関する記述として、最も適
切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a 財政拡大政策は、完全なクラウディング・アウトを引き起こし、所得は不変で
 ある。
b 金融緩和政策は、自国通貨高による純輸出の減少を引き起こす。
c 財政拡大政策は、自国通貨安による純輸出の増加を引き起こす。
d 金融緩和政策は、純輸出の増加を通じて、GDPを押し上げる。

[解答群]
ア aとb
イ aとd
ウ bとc
エ cとd

第12問(R2)
 下図では、需要曲線Dと供給曲線Sの交点Eに対応する生産量Q0のもとで市
場全体の経済余剰が最大化し、資源配分が効率的になる。反対に、Q0以外の生産
量では、資源配分は非効率的になる。
 この図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

mon12

[解答群]
ア 生産量がQ1のとき、点Eの場合と比べて、消費者余剰が三角形EFGの分
 だけ少なくなるので、資源配分は非効率的になる。
イ 生産量がQ1のとき、点Eの場合と比べて、生産者余剰は四角形P1FJP0の
 分だけ多くなるが、総余剰では三角形EFJだけ少なくなるので、資源配分は
 非効率的になる。
ウ 生産量がQ2のとき、点Eの場合と比べて、消費者余剰は四角形P0EIP2の
 分だけ多くなるが、総余剰では三角形EHIだけ少なくなるので、資源配分は
 非効率的になる。
エ 生産量がQ2のとき、点Eの場合と比べて、生産者余剰が四角形P0EGP2の
 分だけ少なくなるので、資源配分は非効率的になる。

第13問(R2)
 家計においては、効用を最大化するために、予算制約を考えることが重要とな
る。この家計は、X財とY財の2財を消費しているものとする。
 下図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

mon13
[解答群]
ア 予算線ABは、この家計の所得とY財の価格を一定としてX財の価格が下
 落すると、ADへと移動する。
イ 予算線ABは、この家計の所得を一定としてX財とY財の価格が同じ率で
 上昇すると、CDへと平行移動する。
ウ 予算線CDは、この家計の所得が増加すると、ABに平行移動する。
エ 予算線CDは、この家計の所得とX財の価格を一定としてY財の価格が上昇
 すると、CBへと移動する。

第14問(R2)
 企業や商店にとって、消費者の嗜好しこうを知ることは重要である。下図のような無差
別曲線を持つ消費者の嗜好に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群か
ら選べ。

mon14
[解答群]
ア この消費者は、ハンバーガー2個かワッフル1個のいずれかを選んで消費す
 ることを好んでいることが分かる。
イ この消費者は、ハンバーガー2個に対して、ワッフルの消費を増やすほど効
 用が増加する、ワッフルが大好きな消費者であることが分かる。
ウ この消費者は、ワッフル1個に対して、ハンバーガーの消費を2個以上に増
 やしたとしても、効用は変わらないことが分かる。
エ この消費者は、ワッフル1個に対して、ハンバーガーの消費を増やすほど効
 用が増加する、ハンバーガーが大好きな消費者であることが分かる。

第15問(R2)
 働くことにより得られる所得と余暇のバランスを考えることは重要である。下図
は、家計の所得と余暇の組み合わせについて、予算制約線と無差別曲線を用いて示
したものである。賃金の上昇に伴う点Eから点Fへの移動に関する記述として、
最も適切なものを下記の解答群から選べ。

mon15

[解答群]
ア 点Eから点Gへの変化は、実質所得の増加によって、正常財としての余暇
 の需要が増加する部分であり、「所得効果」という。
イ 点Eから点Gへの変化は、賃金の上昇によって、時間の配分が余暇から労
 働に切り替えられた部分であり、「代替効果」という。
ウ 点Gから点Fへの変化は、実質所得の増加によって、正常財としての余暇
 の需要が減少する部分であり、「所得効果」という。
エ 点Gから点Fへの変化は、賃金の上昇によって、時間の配分が労働から余
 暇に切り替えられた部分であり、「代替効果」という。

第16問(R2)
 下図は、資本量を一定とした場合の労働量と生産量の関係を示した総生産物曲線
である。また、労働量と労働の限界生産物との関係は、労働需要曲線として描くこ
とができる。
 総生産物曲線上の点A、点B、点Cと対応関係にある労働需要曲線として、最
も適切なものを下記の解答群から選べ。

mon16

mon16b

第17問(R2)
 農業保護を目的とした農家への補助金政策の効果を考える。下図において、Dは
農産物の需要曲線、Sは補助金交付前の農産物の供給曲線、S'は補助金交付後の農
産物の供給曲線である。政府は、農産物1単位当たりEFまたはHGの補助金を交
付する。
 この図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選
べ。

mon17
a 政府が交付した補助金は四角形ACFEである。
b 補助金の交付によって、消費者の余剰は四角形ABGEだけ増加する。
c 補助金の交付によって、総余剰は三角形EFGだけ増加する。
d 補助金の交付によって、農家の余剰は四角形BCFGだけ増加する。

[解答群]
ア aとb
イ aとc
ウ bとc
エ bとd

第18問(R2)
 オーバー・ツーリズムによる地域住民の生活への悪影響に対して、政府が税を
使って対処することの効果を考える。下図において、Dはこの地域の観光資源に
対する需要曲線、Sは観光業者の私的限界費用曲線、S'はオーバー・ツーリズムに
伴う限界外部費用を含めた観光業者の社会的限界費用曲線である。
 この図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選
べ。

mon18
a 課税によって、観光客の余剰は四角形BCJGだけ減少する。
b 課税によって、観光業者の余剰は四角形EFHGだけ減少する。
c 課税によって、この地域の総余剰は三角形GJIだけ増加する。
d 課税によって、政府は四角形EFJIの税収を得る。

[解答群]
ア aとb
イ aとc
ウ bとc
エ bとd

第19問(R2)
 下図は、ある財の需要曲線と供給曲線を描いている。Dはこの財の需要曲線、S
は課税前の供給曲線である。この財には、税率t%で従価税が課されており、S'は
課税後の供給曲線である。
 この税による税収と超過負担の組み合わせを表すものとして、最も適切なものを
下記の解答群から選べ。

mon19
[解答群]
ア 税収:四角形ABFE 超過負担:三角形EFH
イ 税収:四角形ABFE 超過負担:三角形EHG
ウ 税収:三角形CEF  超過負担:三角形EFH
エ 税収:三角形CEF  超過負担:三角形EHG

第20問(R2)
 居酒屋は独占的競争市場の一例として考えられている。このような独占的競争市
場における居酒屋に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答
群から選べ。

a この居酒屋は、周囲の居酒屋が価格を下げた場合でも、製品差別化のおかげで
 需要が減少することはない。
b この居酒屋は、正の利潤を見込んで新規の居酒屋が多数参入してくると、製品
 が差別化されていたとしても、長期的に利潤はゼロになる。
c この居酒屋は、他の居酒屋とは差別化したメニューを出しているので、価格支
 配力を持つ。
d この居酒屋は、プライス・テイカーである。

[解答群]
ア aとc
イ aとd
ウ bとc
エ bとd

第21問(R2)
 2部料金制の考え方によれば、電力やガスなどの産業では、政府が補助金の交付
をしなくても最適な生産水準が達成される。下図には、需要曲線D、平均費用曲
線AC、限界費用曲線MC、限界収入曲線MRが描かれている。
 この図に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

mon21
[解答群]
ア 最適な生産水準はQ0となり、消費者が均等に負担する基本料金は、四角形
 OP0EQ0である。
イ 最適な生産水準はQ0となり、消費者が均等に負担する基本料金は、四角形
 P0EBCである。
ウ 最適な生産水準はQ1となり、消費者が均等に負担する基本料金は、四角形
 OP0GQ1である。
エ 最適な生産水準はQ1となり、消費者が均等に負担する基本料金は、四角形
 P1FGP0である。

第22問(R2)
 夫婦による家事分担は重要である。会社員の太郎さんと主婦の花子さんには、夕
方の家事に関して「協力する」「相手に任せる」という選択肢がある。
 2人がともに「協力する」場合、楽しく家事ができ、お互いの負担を大きく減らす
ことができるので、ともに30の利得が得られる。また、どちらか一方が「相手に任
せる」場合は、任せた方は苦労がなく50の利得が得られるが、1人で家事を行う方
は-30と大きい負担となる。さらに、お互いに「相手に任せる」場合は、結果とし
て2人が嫌々家事をすることになるので、ともに−10となる。
 下表は、以上の説明を、利得マトリックスにまとめたものである。マトリックス
の左側が太郎さんの利得、右側が花子さんの利得である。下表に関する記述とし
て、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

mon22
[解答群]
ア 太郎さんと花子さんには、共通の支配戦略がある。
イ 太郎さんと花子さんは、お互いに異なる戦略をとると利得が増加する。
ウ 太郎さんの最適反応は「相手に任せる」、花子さんの最適反応は「協力する」で
 ある。
エ ナッシュ均衡は、ともに「協力する」組み合わせである。

第23問(R2)
 一般に公正性は、何をもって公正とするかの価値判断が必要とされるため、一義
的に決めることは難しいが、公正性の貢献基準によれば、生産活動における各人の
貢献の度合いに応じて所得が分配されるとき、公正性が実現する。
 この貢献基準に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群
から選べ。

a 貢献基準は、すべての人々が平等に所得を得ることを前提としている。
b 貢献基準では、熟練労働者の方が未熟練労働者よりも、賃金水準が高くなる。
c 貢献基準では、資産をどのくらい保有しているかが考慮されている。
d 貢献基準では、社会的弱者を救済することは難しい。

[解答群]
ア aとc
イ aとd
ウ bとc
エ bとd